第1話 運命の土地に導かれて・・・
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人生っていうものには、ほんとにまったく説明がつかないくらい偶然と不思議だらけの運命的な出来事に出会う時があるもんですね。オレの窯の土地探しと窯作りは、大勢の人の善意と協力、手助けに支えられたけど、なぜかそれだけじゃなくて幸運や偶然がいっぱい重なって、現在の場所で無事に開業できることになりました.

福井県若狭湾に面した小さな港町・小浜がオレのふるさとです。その小浜にある小浜竹炭生産組合は、竹炭業界で知らない人はいないという日本で初めて竹炭の商業生産し始めた会社です(もちろん後で知ったんだけど・・・).まずそこで約2年間の修行を積みました。竹の見分け方、窯の作り方、そして窯に火が入ると昼夜、休日を問わず守をすることなど、炭焼きの基本を学びました.

そしてその後独立することを決意.まず最初に土地を探し始めました..

最初、土地探しはたいへん手間取りました.窯を作る場所は、「窯作り指南」のようにいろんな条件が必要ですが、京都、滋賀、福井をうろうろしながら、目ぼしい土地を見つけて謄本を取って調べたりしました.しかし京都、滋賀の山すそは、せっかくいい場所があっても、寺社所有の山や開発規制の厳しい所も多く、なかなか思うような土地は見つかりませんでした.

そんなある日、ある会社社長さんがこんな土地があるけどどうだい?といって、小浜市内のある土地を見つけてくれました.
そこは、奈良時代に建てられた神社やお寺が集まる歴史の古い谷でした.
昔々、農作業中に赤ちゃんが鷲にさらわれて、遠く奈良まで運ばれ、その後良弁和尚となって東大寺二月堂を建てたという伝説が残っていますし、また東大寺二月堂のお水取りの水を送るお水送りの行事が毎年行われています。
また後で聞いたことですが、かつて空海がこの地で「高野山」を作ろうとしていたとも・・・ともかく、とんでもない由緒ある土地でしたが、運命に導かれるようにこの土地で窯作りをすることに決めました.

フタを開けてみると、関係するいくつかの土地は、それから数週間以内に偶然知り合った人の知人、中学校時代の恩師とその親戚、そして亡き祖父の知人、とすべて繋がりのある人で、驚くほどスムーズに土地を借りることができました。

そこは大きな山の山すそで、周りを森林に囲まれた高台にあって、眼下に集落と広い田畑が広がるたいへんのどかな場所.

そして200210月、最終的に地元の方々に了解と挨拶を済ませ、何もない空地に窯作りを始めたのでした.

第2話へ続く・・・

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